<第44回> ☆★☆ 松菱問題 刷込まれた正義 ☆★☆
★小象の鎖
刷込みの典型としてよく赤ちゃん象の話しがあります。赤ちゃんの象を鎖と杭でつないでおくと、大きくなってからも鎖は切れない、杭は抜けないと思い込んで全然逃げようとしない・・という話しです。象だけではなく人間にも残念ながら「思い込み」や「刷込み」がしばしば見られます。
★刷込まれた正義
典型はナチズムでしょう。「アーリア人は優性で、劣性民族のユダヤ人を抹殺して、世界帝国を作る」という幻想が、宣伝により徐々にドイツ国民に刷込まれ、その一時の熱が第二次大戦やホロコ-ストのような、冷静になれば考えられない残虐な行為に対し、誰も反対できなくなりました。「それは本当は正義ではない、悪だ」と思った人々も口をつぐみました。
戦前の日本でも「鬼畜米英」「大東亜共栄圏」などが新聞などで喧伝されれば、誰も「戦争反対。平和を」という意見が言えなくなりました。
最近でもイラク戦争が始まる時、「キリスト教が正しい」「イスラムは悪」「悪の枢軸国をやっつけろ」という幼稚な一元論でブッシュが戦争に突き進むのを、民主主義のアメリカでも止められなかったのです。本質に気づくのに数年はかかったのです。
★大丸進出で中心市街地問題は解決する
「おい、ちょっと待ってくれ!!!!」という思いです。これって正に刷込まれた正義だなと感じています。康友さんのマニフェストには「まちづくりの計画をゼロから作りなおし」と書いてあるんですよ。検討もする前に、アンダーテーブルで動いて決めて本当に市民は納得するのでしょうか。
秋山私見では大丸は救世主にはならないと思っています。大丸は「刷込まれた正義」そのものだと思います。
まだ行革審も始まらないし、期待していた「まちなか振興審議会」のようなものの原案すらないときに、アンダーテーブルで全てを決めちゃおうと言うのですか?市民の意見も聴かないで。
<松菱を東側から>
<ストックホルム広場>
上の二つの写真を比べてみてください。
★何かが間違ってる・・
と感じている市民も多いのではと思います。復活したこのブログで中心市街地の問題と解決策を皆で議論しましょう。街の中心に写真のような場所があるのは、まちなかにとっても、浜松の顔としても嬉しくありません。賑わいのあるスウェーデンの広場のようになって欲しいと思います。ただし、その解決策が、公金を使って、デパートを呼んでくる・・という古い手法でいいのでしょうか。「これで問題解決」と安心してよいのでしょうか。
大丸の問題については3つ間違いがあると思います。
①プロセスが悪い?②デパートの時代?③長期的全体的評価・・に分けて、このブログで秋山私見をお伝えしたいと思います。反論を含む皆さんのご意見を期待しています。
ではでは。