<第226回> ☆★☆ 言葉は裏返し ☆★☆
カテゴリー4 お得な情報
参議院選投票日まであと4日。そろそろ政治と選挙のお話・・と思ったのですが、その前にもう1回か2回言葉について書いてみたいと思います。政権公約という言葉の重みを考える前提として・・くらいの気持ちです。
★言葉は大事・・
日本には言霊信仰があるように、日本語は非常に言葉、言いまわしへの配慮ができる完成された言語だと思っています。自分自身ブログを始めて3年半、中途半端な物言いでモノ言いがついたり、以前出版した本のタイトルを15字のカタカナにし、あまり売れなかったなどの反省もあり、「言葉は大事」と思っています。
社長の発言の重みを10年来、感じながら、最近の総理の言葉の軽さには参ります。折角V字回復した支持率を「10%消費税」の一言で税率以上に落としてしまいました。
自分の職を捨てて支持率を回復させ、民主党の政権を継続させようとした、前総理と前幹事長は怒り心頭だと想像できます。
★最近気づいた二つの言葉・・
「裏返しの言葉」と「詭弁の言葉」です。
今回は裏返しの言葉について・・。副市長の山崎さんのブログで「期末勤勉手当」の言葉があったので、「官僚=お役所仕事=勤勉ではないというイメージがあるので勤勉手当という突っ込みの入る言葉ではなく、平たく賞与と言うべきでは」というコメントを書いてしまいました。
自分の周りでも「非常に話も行動も冗長な人の口癖が『早い話が・・』」だったり「思いきり不誠実な人の常套句が『誠心誠意』」だったり、「例外ばかりの思いつきの人が枕詞に『基本的には・・』」を使ったりします。ちなみに3番目の例は私自身です。
出来てないことを隠すために、裏返しの表現を多用すること・・よくありますよね。そんなつもりで人の話を聞く方がだまされにくいのでは・・と思います。
はたして、今回の記事、カテゴリー通りに、お得な情報になったものやら・・。
先の大戦では、日本人は精神主義で戦って、みじめな敗北を喫した。
日本人の精神力が足りなかったために、戦場においても工場においてもアメリカ人の精神力に負けたのだと考えていたとしたら、それは日本人の誤りである。
日本人には、意思がない。だが、恣意がある。
だから、日本人には能動はないが、願望はある。
米空軍が日本の都市を爆撃し始めたころ、航空機製造業者協会の副会長は「ついに敵機は我々の頭上に飛来してまいりました。しかしながら、我々航空機生産のことに当たっておりますものは、かかる事態の到来することは常に予期してきたところでありまして、これに対処する万全の準備をすでに完了いたしております。したがいまして、何ら憂慮すべき点はないのであります」と述べた。
すべてが予知され、計画され、十分に計画された事柄であるという仮定に立つことによってのみ、日本人は、一切はこちらから積極的に欲したのであって、決して受動的に他から押し付けられたものではないという、彼らにとって欠くことのできない主張を持続することができた。
日本人がどこで希望的観測の罠に落ちるのか、現実と願望 (非現実) を取り違え精神主義に走るのか、きちんと振り返り反省することはほとんど不可能である。
それは、日本語に時制がないからである。
日本語脳においては、現実と非現実を異なる時制を使って表現することができない。
現実を現在時制の内容として表し、願望を未来時制の内容として表すことができれば、それぞれの内容は別世界の内容となり、混乱することはない。混乱しなけれぱ゛キリスト教のような宗教になり、混乱すれば原理主義となる。
だがしかし、我が国では、一つの事態の肯定と否定は、同じ世界のこととして言い表される。
人々は、無為無策でいながら現実が願望へと突然変化 (反転) することをひたすら願うものである。
言霊の効果の出現を望んでやまない。
必勝を心の底から祈願すれば、悲惨な玉砕もあっぱれな勝ち戦に見えてくる。
無理な欲望が強靭であるがために、現実直視は難しくなる。
これが、日本人の精神主義の本質である。
日本人は、祈願を他力本願・神頼みとしておおっぴらに認め合っている。
問題解決の能力はないが、事態を台無しにする力は持っている。
この閉塞状態が日本人の知的進歩の限界となっている。
http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/terasima/diary/200812
noga様、コメントありがとうございます。
確かに日本語には時制がなく、また主語もはっきりしていないために、議論がなかなかできないですね。
議論して結論を出す代わりに、序列をいつも意識させ、序列の上の人の意見が正しい・・というような思考パターンを持ちがちですね。
もう、一言。
その意味ではマスコミの人達はおそらく序列の一番上にいると思っているのでしょうね。
小沢一郎さんが、マスコミに嫌われる原因は、自民党で最年少幹事長になった時、習慣化していたマスコミ接待をしなかったからかもしれない・・と。
さっきのコメント、政治評論家の渡辺乾介(けんすけ)氏のインタビューをみて持った感想です。
是非、ご覧ください。
アドレスは私のtwの中でご紹介しています。
http://twitter.com/digikei
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