新しい市政をつくる会

＜第218回＞　　☆★☆　アラさがし国家　☆★☆
カテゴリー1 日本の未来

前の記事で、私もアラさがしをしてしまったように思います。

日本はアラさがしが多いですよね。テレビ、新聞、週刊誌のPUSH型マスコミもそうだし、PULL型ネットの世界も2チャンネルなどを見ると、「義理も情けもないものか」と思ってしまいます。

娯楽番組も芸人同志で悪口を言い合ったり、後輩をいじめたりの品のない番組が多く、下品なタレントが跋扈し、時々、言葉が通じなくてもいいからどこ遠い国に逃げ出したくなってしまいます。

前の記事でのコメントで知った、「一平の雑記録」のコメントを見ると8割程度がインタビューした記者に批判的でした。

その中は3つに分けられそうで・・
①純粋に東国原知事のファンあるいは宮崎県の対応への擁護派
②アンチマスコミ
③民主党嫌い
・・に見えました。

①はOK。気持ちが判ります。読んでいて本音の意見。確かに知事も頑張っているし、宮崎の農業関係者に対する配慮が行き届いているようです。

②になると少しバイアスがかかり、マスコミが「国の責任を県と県知事になすりつけよう」としている・・という前提でアラさがしが行われていました。知事に質問をした記者とその所属する新聞社を批判し、それを切り貼りして報道するスコミを批判しています。読んでいて、少しいやな気分になりました。「記者の住所を調べろ・・」みたいな書き込みもあって・・。

中には救いのあるコメントもありました。

「グル」さんが「2010/05/19 17:48」に入れた意見を少し紹介します。
『国が悪いとか、宮崎が悪いとか、貴社が悪いとか、日本人てなんでこうなるのかねえ。（中略）この記者がいたから、この方のありがたい書き起こしがあり、我々も真実のごく一部を知る事が出来た。それだけでも、この新聞記者の行動は是だろう。新聞社に抗議して、記者の行動を牽制するなんて、言論統制もいいとこ。』

③は論外。バイアスがかかり過ぎています。

②については民主党好き、あるいは政権交代に期待している人にとっては今のマスコミ論調は、逆に「意図的に政権交代を失敗させたい」という前提で取材、編集、報道しているように思うのですが・・。

広い部屋の右端や左端からみるとでは、同じものでも違うものに見えるようです。確かに同じ人でも前からと後ろからでは全く違って見えますよね。後姿では前からは見える表情は見えません。意識してぐるーっと回ってみるようにしたいとおもいました。

そのためには編集していない動画を見るのが一番だと思います。あらためて、冷静に知事会見の動画をみてみると、記者は決して知事を挑発していないようです。むしろ、地方の記者らしく、少し躊躇しながら、丁寧に質問をしているのに、その質問が気に入らないのか、国への対応でイライラしているのか、口蹄疫対応で疲れているのか・・何しろ知事はキレてしまった・・というのが私の印象でした。
http://www.pref.miyazaki.lg.jp/chiji/
kaiken/index.html