根拠なき願望

秋山雅弘

2012年12月03日 15:48

第323回 根拠なき願望
カテゴリー1 日本の未来
今日、12月3日の日刊ゲンダイ溝口淳氏のコラムで、氏は「直ちに原発を止めない脱原発公約の無責任」として、民主、自民、維新の公約を批判した。

理由は明瞭で、「今、東日本大震災級の地震が再来すれば、日本国は経済的に疲弊し、地上から消滅する。稼働している大飯原発が、関西と北陸を放射性物質で汚し、関西経済圏は壊滅、関東経済圏だけの片側のエンジンで日本は墜落する。」と言っている。

確かに、来るのは明日かも、100年後かも知れない。

ただ、東北地方太平洋沖地震で、私たちは、電力会社と政府の言う原発の安全神話が、「根拠なき願望」だった事を知った。今度作られる新しい政府の責任は、まず、大飯原発の3号炉と4号炉と言うたった2つの原発を止める事だと思う。好い加減な「脱原発」に惑わされず、「反原発」と「卒原発」を選ぶことしか、未来は無いようなきがする。

原発は今の人間の科学では制御出来ない事を、福島県民の悲劇で日本人は知ったはずだ。マスコミは報じないが、誰でも福島第一原発では、メルトダウンが発生し、今も処理されず、放射性物質は出続けている。

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