ゆうちょ銀行

<第205回>  ☆★☆ ゆうちょ銀行 ☆★☆
カテゴリー1 日本の未来

最近新聞を読むと怒れることが多いのでなるべく買わないようにしています。ただ、今朝はたまたま毎日新聞を読み、10面の原口一博総務相と石川和男東京財団上席研究員の対談「鳩山『郵政改革』の是非」を読みました。

石川氏の「ゆうちょ銀行の預け入れ限度額を(中略)2000万へ倍増すれば」の問いに、原口氏がとんでもない回答をしていました。

「資金量が急激に減っているゆうちょ銀行が倒れないように、”出血”を止めるためだ。(中略)万が一倒れれば何兆円もの税金を投入しなければならなくなることを理解して欲しい」

「第一の論理矛盾」は資金量が民営化後毎年10兆円ペースで減っているという現実に対し、限度額を上げれば増えるという「幻想」だ。減っている原因は①他の金融機関に流れたのか、②国民の資産が減ったのかどちらかだろうが、どちらの理由にせよ、倍増で戻るとは思えない。

「第二の論理矛盾」は出血を止める手立ては民営化した郵貯銀行が行うべきであり、政府が関与する必要も、倒れた時何兆円もの税金を投入する必要もないことを、大臣という公的な立場の人が忘れている。

原口氏は、東大を出て、松下政経塾にはいり87年から佐賀の県議になっている。つまり28歳から政界にいると、民間的な論理力を養う社会経験が足りないように感じられる。きさくな話しぶりでテレビなどでは人気があるが、50歳を超えた社会人で、この程度の論理を理解できないような人を大臣にせざるを得ないほど、民主は人材不足なのだろうか。

同じ新聞の一面に英国の政治の状況を「英国という車には”道に迷っています”というステッカ-がはられている」という記事があった。迷走の要因の一つとして、政治以外の職業をあまり経験していない「政治階級」と呼ばれる新たなエリート層の台頭をあげている。

日本は英国を参考にした民主政権で、少し迷い始めた。

政治を親代々の稼業にする人も困るが、熱意で政治を若い時期に目指した人にも意識の変化を求めたいですね。


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