人事委勧告

<第71回>  ☆★☆ 人事委勧告 ☆★☆
★今日はもう一つ辛口コメントを載せたいと思います。
11月6日の新聞をみると「人事委勧告を尊重 浜松市が組合交渉」という記事があります。一部を引用すると

「浜松市人事委員会・・から給与アップなどの勧告を受けている市は5日、市職員組合との第1回団体交渉を行い、若年層に限定した初任給の増額など勧告を基本的に尊重する考えを示した。・・勧告を盛り込んだ給与改定の条例案を11月議会に提出する。・・市はこれまで行財政改革として人件費の圧縮と給与制度の見直しを推進し、勧告の受け入れはこの趣旨に反するものではないと判断した。・・初任給を大卒で2000円、ボーナスを0.05カ月分引き上げる・・」

★何でしょうか、これは!
気になったのは、文中の「勧告の受け入れはこの趣旨に反するものではないと判断した・・」というところです。何を根拠にそんな不可解な判断をされたのか全く判りません。一つ前のテーマ(今日は行革審)で、「主として合理化・簡素化や定員削減を行い、行政の効率化と行政費用の抑制を図る」という行革の定義を紹介しました。

★首切りや給与カットはしないでなんとか・・
行革をしたいと思っています。あえて、号俸表に踏み込まなかったのが第一次行革審の良識だったと思っています。複雑すぎ、過剰と思われる手当てには提言で触れましたが、早期退職や給与そのものにはあえて触れずにいました。

★人事委員会の見直しは、行革の趣旨に反している・・
と私は思っています。勧告を読むと「調査の結果公民較差は0.17%、667円あった」と言っています。

★普通の常識では、0.17%は較差といわず誤差範囲という・・
と思っていますが、違うでしょうか。調査そのものがある仮説を立ててやっている以上、その数字を鵜呑みにするべきでない・・というのは常識です。市民感覚で「公務員給与は低すぎる」「かわいそう」・・とほとんどの方が思っている状況なら、是非市の職員のために、号俸表の見直し、ベースアップを自信をもって勧告していただきたいと思います。人事委員はどなたか存じませんが、委員の皆さんはその空気をしっかり読まれているのでしょうか。KYになっていないでしょうか。

★本年度は行革の流れに水をさすことになるので・・
とという配慮をした上で、、「調査結果の0.17%は誤差の範囲であり、本年度は特段の勧告を行わない。」というのが、今の浜松の行革という方向、趣旨にあった、人事委員会に出してもらいたかった勧告だと思っています。
実際、本年度は調査を実施した上で、勧告をしない政令市も多くあると聞いています。

★実際に増える経費は・・
金額が初任給とボーナス月数の表示のため、ものすごく小さな変化に見えますよね。それがカラクリです。

初任給が2000円増えるということは、6000人の組織ではつきに1200万円です。年間に直すとなんと1.4億円です。実際には上の人はゼロと考え傾斜をつけると、三角形の面積は「底辺x高さ/2」なので半分になり7000万円くらいの経費増でしょうか。10年くらいの将来にわたり、市のコストが7億円増加することになります。本当に行革の趣旨に反しないのでしょうか。

★ボーナスでも年間で約1億円増える・・
ボーナスを0.5ヶ月7引き上げるということは、やはり大雑把に
6000人x37万円(平均給与)x0.05
で約1億円の人件費の増加になります。扶養手当は半分の職員が平均1.5人の子供と仮定し、一人500円の増加は、全体で年間2000万円くらいでしょうか。全部合わせて2億円くらいです。年間予算2500億円とすれば、0.08%で経費が増えるといっても、誤差範囲(?)なのですが・・。

★委員長談話を見ると・・
「初任給の2000円アップ」
「扶養手当ての500円アップ」
「ボーナスの0.05ヶ月アップ」の理由として、
「人材の確保や職員の士気への影響に考慮し・・」
「少子化対策の推進に配慮し・・」
「最近の民間企業の経営状況を反映して0.07ヶ月の較差が・・」
という理由をもっともらしくつけています。

私の反論は
「今は自然減を利用した人員削減の時期なので、採用を控える」
「初任給の見直しは、今の売り手市場の時期が収まる2年後で」
「2年以内に号俸表全体を見直し、全体の士気をあげる」
「少子化対策は身内ではなく、市民全体に」
「今の民間企業の経営状況はバブル以後の我慢と努力の成果」
「市は今こそ我慢と努力をするべき時期」
「ボーナス見直しはその後でたっぷりと」
あたりです。

ではでは。


この記事へのコメント
確かに、ここ1~2年の浜松市を取り巻く流れを冷静に見れば、いま、給与引き上げ勧告という選択肢は、KYと言われても仕方ないですね。

秋山さんのご意見を伺いたいのですが、行革審以外の市の審議会は「御用機関」という厳しい見方をされる方も見えますが、人事委員会もそうなのでしょうか。
Posted by miburo at 2007年11月10日 22:11
★御用機関の見方・・
確かにどんな機関も、依頼者は無意識に御用機関になることを期待しているかもしれません。依頼者が望む方向の提言や勧告をしてもらいたい・・と依頼者が考え、少なくとも委員長の人選をしますから。

★浜松の行革審は・・
前市長が依頼した本心は、合併前と後で色々な問題が出るから、経済界がそれなりの意見を言ってもらって、旧浜松市との調整弁になって欲しい・・というようなところだったと思います。ただし、会長に指名された鈴木修さんは、「浜松の南北合併と政令市化は大変なことを引き受けたもんだ」と思っていたはずです。問題意識、危機意識に雲泥の差があったはずです。

★原点は合っているか・・
修会長が何故秋山を委員に指名されたかはわかりませんが、私自身の当時の思いは修会長とほぼ同じで、「今回の合併は原点が間違っている。思い切りブレーキを踏み、舵をきらなければ浜松は破産する」と思っていたので、当時の市長の期待を大きく裏切るほどの提言になりました。人選の時点でもう御用機関にはなりえなかったと思います。

★問題意識の問題・・
浜松の人事委員会は今年の一月にスタートしていますので、前市長からの諮問のはずです。現在の体制、制度などについて、「あまり問題なし」という視点を持った委員構成で動き始めたため、時代や時期に合わない、ずれた勧告になったと思います。

★委員長の意識が半分、委員が半分・・
特に全体の進行役の委員長の占める責任が半分だと思います。事務局任せで、波風の立たない報告をしようと委員長が思えば、委員がどんなに頑張っても、御用委員会的運営と報告で終わります。
また委員長がいくら頑張っても、周りの委員の知識、見識、良識が低ければ、成果の期待できる結論は導き出せないとも思います。

少し過激な私見で、申し訳ありませんでした。
Posted by 秋山雅弘 at 2007年11月11日 09:55
 予定時間をオーバーして、まだ時間が足りないというほど熱心な議論がなされる行革審でした。
 マスコミ報道の情報をそのまま受け入れてしまう方も多いと思いますので、ご注意を。
>「勧告の受け入れはこの趣旨に反するものではないと  判断した・・」というところです。何を根拠にそんな不可  解な判断をされたのか全く判りません。
 誰が判断したのか、主語がありません。少なくとも、私は、そのような判断はしておりません。第70回のコメントにも書いたように、人事委員会勧告の重みを受け止めたものであって、趣旨に反するかどうかではありません。
 新聞報道は、できれば、きちんと取材して、主語を明らかにしてほしいと思います。
 昨日の行革審でも、同様の問題が議論されていました。
 
Posted by 山崎山崎 at 2007年11月11日 10:09
昨日は審議会、おつかれさまでございました。

初めて会場に足を運びましたが、行って良かったと思いました。
次回12月2日日曜、浜松商工会議所ホールAM9時、も傍聴に行こうと思います。

山崎さんもコメントされていますが、新聞報道だけでは不十分だと感じました。(足を運んで良かったと思う理由です)
今日の新聞(静岡)の伝え方が若干ニュアンスが違うような気がします。

「人事委員の方法に誤りがある」 ではなくて、「調査対象(金額)が分かりにくかったので、スズキが間違った回答をしたかもしれない」(だったと思います)。

(修会長は)「痛烈に批判した」 ではなくて、「疑問を呈した」(くらいだと思います)。
修会長の指摘は浜松市の人事委員会だけでなく、人事院(国)の調査方法全体への問題提起と私はとりました。

議事録がアップされたら確認しようと思います。
行革審の11人目の委員(市民)として、都合がつく限り傍聴(参加)しようと思います。

いい仕事をしてくれている行革審、市当局双方に感謝しております。

PS、
「お気に入り」 がマイナーチェンジしましたね。一見の価値があるサイトばかりだと思います。
Posted by 白あん at 2007年11月11日 18:03
>依頼者が望む方向の提言や勧告をしてもらいたい

もし、こういう意識が少しでも働いているとすると、依頼者すなわち市の職員が、引き上げ勧告を望んでいたことになり、それこそ、大問題です。
事務局任せで引き上げやむなしの方向になっていったとすれば、行革審の皆さんの努力を、職員が理解していないということになりますから。

>人事委員会勧告の重みを受け止めた

勧告がそれほど重いものであるとするならば、人事委員会の委員の方々に、いま、行政を取り巻く環境がどういう状態であるかを、事前にしっかり説明いただけたのでしょうか。
Posted by miburo at 2007年11月11日 21:24
民間企業では、課長級、部長級と
その職責が給与の基本にあります。
少なくとも私のいた従業員数千人の
電気メーカでは中途採用者を除けば、
おおむねこれに従っていました。

浜松市では・・・。
例えば公立保育園では、ひとつの
保育園に園長をやれる資格?を
持っている人が5~6人いると
その職員から聞いたことがあります。

これは、いわゆる俸給表の級に当たる
部分が園長級の人が何人もいると
いうことと自分は理解しています。
実際、園長や主任(園長の次です)の
役職にあらずとも園長級の給与を
得られている方がいらっしゃると
すれば、市民は納得し辛いでしょう。
民間では”ライン”から外れれば
役職も給与も簡単に上がらなく
なります。

このへんも行革審に調べて
頂きたいです。
Posted by 実は、自民党員 at 2007年11月12日 00:47
先日の審議会、傍聴いたしました。
委員の皆様、おつかれさまでした。

秋山さんもご発言されました、人事委員会の勧告につきまして、現在の浜松市を取り巻く状況を加味していないのでないか、(空気が読めていないのでは)という点が疑問に思います。

人事委員会は、先日の市の担当の方のご発言では、国に則り、おそらくは国の機関である人事院の勧告手順に則り、調査をなさったのでしょう。(その際の説明不足などにより、スズキのような「間違った回答」をした企業もあったのでしょう。)

その手順は、「依頼者が望む方向」などの恣意的な調整がなされないものであるはずです。
つまり、「空気を読め」というのは、高い安いどちらにしてもそこに客観データではない恣意が入る事になるのではないのでしょうか。

「空気を読んで」勧告を受け入れる、又は勧告を拒否する、という判断は、あくまで市長の役割です。
つまり、今回「空気読めないの?」という批判をすべき対象は、康友市長であり、人事委員会ではないでしょう。

また、審議会には市長はご出席されないのでしょうか。先日市側で回答なさっていたのは、市の職員ですよね? 少なくとも何の民意の洗礼も受けていない一職員が、委員の方に「こうしたらどうですか?」と問われ、「ではそのように変えます」などと決める権限があるのですか?
鈴木会長がおっしゃるとおり、責任の所在を明らかにするという意味からも、是非市長に公開の場でお考えを伝えていただき、それについて市長がどのように考えておられるのかを伺いたいです。

長文失礼いたしました。
これからも時間の許す限り傍聴に伺いたいと思います。
Posted by 原島 at 2007年11月12日 00:51
勧告の中で”指定された浜松の
100人以上の企業”(間違っていたら
ゴメンナサイ)との比較となっていたと
記憶していますが、指定しない全ての
100人以上の企業だったらどうなる
か、本当の”無作為”ならどうなるか
知りたいです。
Posted by 実は、自民党員 at 2007年11月12日 00:55
★実は、自民党員さんのコメント(07年11月12日 00:55)のように・・
一番気にかかったのは調査の方法です。調査の手法により、結果はかなり変わります。今回は人事院の勧告手順をあまりしっかり踏んでいないことにまず一つの問題があり、次に調査の条件についても問題があります。最後に調査の方法(正確さ)の問題があり、結局でてきた調査結果をどの程度信頼し、最後の結論(勧告)をだすかが(知識・見識・良識を持った)委員の腕の見せ所だと思います。

★手順については、地域の状況についての複数の方への聞取り調査・・
が実施されていなかったようです。

★調査条件については・・
少し疑問があり、このブログで次回テーマであげててみたいと思っています。

★正確さについて・・
これも調査に充てた時間、分析に充てた時間がどの程度だったか、十分だったかを調べてみたいと思っています。

★最後の判断・・
677円の公民較差があったので初任給とボーナスと手当てを上げなさい・・と言われると???になってしまいます。677円は0.17%です。誤差範囲だと思いました。例えば聞取り調査の結果「今は行革を最優先に考えるべき時で、下げることはできないが、よほど公務員給与が低すぎるという状況ではないかぎり、上げる勧告はなるべくしない方がよい・・」という空気があったと仮定します。

その上でしっかり調べたらこんなに公務員は恵まれていない・・という数字が出れば、空気に関係なく、上げる勧告を、しっかりと説明責任を果たした上で、するべきだと思っています。

★私としても空気だけで判断・・
をして欲しいとは思っていないんです。ただ、上げるのは易く、下げるのは難し・・ということを人事委員は理解されていたのでしょうか・・という疑問があり、過激発言になってしまいました。
Posted by 秋山雅弘 at 2007年11月12日 08:26
・・市はこれまで行財政改革として人件費の圧縮と給与制度の見直しを推進し、勧告の受け入れはこの趣旨に反するものではないと判断した。・・初任給を大卒で2000円、ボーナスを0.05カ月分引き上げる・・」

主語は「市」だと思います。山崎さんという人は、市長さんなんですか?知りませんでした。すみません
Posted by 一市民 at 2007年11月13日 00:22
人事委員のメンバーはどんな面々ですか。優遇された環境のなかで高待遇の欲求論議は空しいです。時給800円位で長時間働いてもちっとも暮らしがよくならない大多数の市民を置き去りにしないでください。景気の冷え込みは凄まじいです。至る所のシャッター店舗どうなることやら
Posted by 零細企業者 at 2007年11月13日 09:06
★一市民さんの気にされている主語について・・
今回は二つのことがありました。

①人事委員会委員長のコメント・・
経済人と人事委員会の打合せの後で、中日新聞に載った人事委員長コメントに、行革審の終了後鈴木会長が異議を唱えられたように、「地域の事情を勧告前にしっかり調べるべき」という意見の主語は間違っていました。主語は打合せに集まった経済人の方々で、人事委員長は勧告前には調べていませんでしたし、人事委員長は「調べるべきだ」と発言していなかったはずです。もし発言されているとしたら、正確には「人事委員会は、今回地域の意見を調べなかった点を反省している。次回はしっかり調べるべきだ」という記事になって欲しかったと思います。

②「趣旨に反するものでないと判断した・・」という市のコメント・・
市を主語で正確に記事にするとしたら、「市としては行革審の趣旨に反するかどうかについてはコメントできない」「市が正式な手続きで委任した人事委員会の勧告については重く受け止める必要があり、今回は(苦渋の選択で)勧告を受け入れざるを得なかった」だと思います。こちらは主語の間違いではなく内容の間違いだったと思います。

★新聞の限界・・
新聞記者には当然知識・見識・良識が要求されます。ただし、この何年間かの行革審の流れを全部聞いた記者でないかぎり、記事に間違いが生じるのは避けがたいと思います。また以下のことが、記事の正確さを損なっていると思います。
①記事を書くためのインタビューの時間が少ない
②記事の公正性確保と時間がない為、本人に記事確定前の確認ができない
③紙面の限界で、ニュアンスを言い尽くせない
④記者も人間なので背景の知識に限界がある

堀エモンが新聞記事は間違うし、編集の入るテレビも駄目なので生番組しか、出ないといいました。古くは佐藤栄作首相が、記者クラブから新聞社を追い出し、テレビだけで話しをしたこともあります。

記事を読むときには、かなり自分でフィルターを用意する必要があると思います。または行革審を生で見に行くかです。
フルに内容を編集なしで見せてくれる浜松テレビ(CATV)に、市民の期待が大きいのはそのためかもしれません。

ではでは。
Posted by 秋山雅弘 at 2007年11月13日 09:21
★零細企業者さんのコメントについて・・
その通りだと思います。

★本当の日本の景気は・・
日本政府は雇用が回復し、失業が減った・・といいますが、「全労働者の3分の1が年収200万以下の非定期雇用者」、「一世帯あたりの平均所得は東京が一番で400万円台、静岡は300万円台、沖縄は200万円台(御免なさい、今日は時間がなくて記憶だよりです。不正確な情報です)」という状況のはずです。

★今の市民の空気は・・
上の感覚を持っている人が多いことを思えば
①もうしばらくは公務員は安定雇用なので我慢して・・
②公務員は安月給なので改善してあげたい・・
どちらかは明らかだと思います。

ただし恣意を入れない正確な調査をするべきことも明らかです。有意差があれば、上げる方向でも下げる方向でも、堂々と勧告しても良いはずですよね。

ではでは。
Posted by 秋山雅弘 at 2007年11月13日 09:31
行革審をオンライン中継するとか
録画していつでもネットで見れるようにするとか
音声だけでもPodcastで公開とか
できないでしょうか?

議事録だけでは話し手の熱心さや本気度が伝わりにくいですし
新聞の記事の信憑性の判断ができると思います。

あと行革審に限らず
若い人が興味を持つような働きかけを
何かしてもらいたいです。
Posted by 東区民 at 2007年11月13日 12:02
原島 さんの

>勧告を受け入れる、又は勧告を拒否する、という判断は、あくまで市長の役割です。つまり、・・・批判をすべき対象は、康友市長であり、人事委員会ではないでしょう。

>是非市長に公開の場でお考えを伝えていただき、それについて市長がどのように考えておられるのかを伺いたいです。

に同感です。でないと人事委員会の方や市職員に少し気の毒のような気がします。相手もあることなので(職員組合)、行革審の言うようにうまく進めることは難しいとも思います。(民主党も人事院勧告の受入れには反対しない(できない?)ようです)が、しかし、努力して欲しいです。

巨額の財政赤字を抱えてる国ですから公務員全体の人件費は増やせません、単価を上げれば数を減らさざるをえなくなる。(上げなくても減らさざるをえない)

> ★首切りや給与カットはしないでなんとか・・行革をしたいと思っています。

なんてやさしいんでしょう!(笑) 初任給のアップだって定員割れしてるわけじゃないんだから(結構人気有るでしょう)、まだ不要ですよ。

小さなことですが初任給2,000円アップで、民間で言う社会保険料の雇用者負担分も若干増えていくと思います。(誤差程度ですが)

乱文、失礼しました。
Posted by 白あん at 2007年11月13日 22:52
★当事者が沢山いるので・・
話しは難しくなっています。
給与をもらう方、つまり市の職員の立場にたてば、「今の給与は安い。私の能力と業績を認め手当ても本給も上げて欲しい」と思っているはずです。公でも民でもこの点は同じだと思います。ただし、民の場合には会社が潰れたら困るので、状況を見ながら労使で協議して落ち着くところに落ち着かせます。
公の場合には労働権の一つのスト権がないため、人事委員会など第三者機関が勧告をすることになっているはずです。

★リングに上る組合と市のトップがレフェリー裁定に文句は言えない・・
という当たり前のことが、市の言う「重く受け止めざるを得ない」です。市の職員である人事委員会の事務局長にも市長にも責任はないと思います。

★人事委員会(レフェリー)の判断(ジャッジ)を観衆の一部が・・
おかしいのではないか・・と言っているだけなんです。行革審という組織の役割ではないが、折角行革を進めてきた努力を考えれば、文句の一つも言いたい・・というのが今回の顛末です。

参加された白あんさんのコメント(07年11月11日 18:03)の
> (修会長は)「痛烈に批判した」 ではなくて、「疑問を呈した」(くらいだと思います)。
・・が正解です。お立場が強烈なので、すごく控えめの発言でした。私は反対にかなりきつく言ったつもりです。

新聞記事はなかなかそのあたりが伝わりませんね。

ではでは。
Posted by 秋山雅弘 at 2007年11月14日 10:51
    C-17、概要版は何のためか

 行革審の公開審議会については完全な議事録と概要版とが出ることになっています。完全な議事録は第1回についてだけ出ていますが、概要版は第1回と第2回について出ています。

 しかし、皆さんの議論を読んでいますとその概要版にもとづいた検証などは1つもないと思います。これはどうした事でしょうか。概要版は議論を活発にして行革審の成果を高めるためにあるのだと思います。

 しかし、実情はその目的を達していないと思います。多分、多額の予算を使っているのに、です。これは行革審が税金の無駄遣いをしているということではないでしょうか。

 なぜこうなるのでしょうか。思うに、概要版の発表が遅すぎることとまとめ方が適切でないことと発表の画面(ネット上の)が見にくい(ゴシックや1行あきがない、別紙資料参照とか)からでしょう。

 発表は審議会後2週間以内というのが原則です。事務局で聞きました。しかし、第2回は10月08日に行われたのに、概要版の出たのは11月05日でした。第3回(11月10日)の5日前です。こんなふざけた話がありますか。

 まとめ方も考え直した方がいいでしょう。実際、まとめる能力というのはかなり高度なもので、理解力と文章力が必要です(私は夏休みの宿題の1つとして、「100頁以上の小説を読んでその粗筋を800字程度にまとめる」というのを毎年、出しています。参考までに)。

 解決案を出します。

 ・概要版を審議会の3日後までに出すようにする。
 ・そのためだけの人を1人、適切な対価で頼む(もちろんその時だけの仕事です)。
 ・ホームページ作成のプロのアドバイスを受ける。

 又、皆さんがこういう問題にあまり関心がないようなのが不思議です。

 ついでにもう1つ、提案ないし聞きたいことがあります。今、職員給与の部分的な引き上げが問題になっています。

 こういう事が問題になった時にはすぐに市民からアンケートを取れるようには出来ないのですか。もちろんネットでです。

 たとえば、未来研究会のホームページにそういうコーナーを作って適宜、アンケートをとるとかは出来ないのですか。

 もちろんそのためには前提となる事実の発表が必要ですが、「市の発表だけで賛成か反対か」としてアンケートを取ることも1つの方法だと思います。

 以上、問題提起とします。
Posted by 牧野 紀之 at 2007年11月14日 13:51
原島さんの
>空気を読んで」勧告を受け入れる、又は勧告を拒否する、という判断は、あくまで市長の役割です。
>つまり、今回「空気読めないの?」という批判をすべき対象は、康友市長であり、人事委員会ではないでしょう。

これは、その通りだと思います。
しかし、山崎さん(副市長?)が言っているように、勧告には大変な重みがあるとしたら、勧告が出てから、市長がそれを受け入れないと言うことは、できないと言うことではないでしょうか。

そうであれば、恣意的とまではいかなくても、もし空気が読めていれば、677円の差を誤差の範囲として、引き上げ勧告はしないと言う結論もあったはずです。

結局は、差がどうであれ、国と同じ結論を出差ざるを得ない事情があったと言うことではないでしょうか。
Posted by miburo at 2007年11月14日 22:21
★人事委員会の勧告の中身については・・
もう一回「人事委への疑問」というテーマで取り上げたいと思います。国の人事院と同じ結論を出した点もふくめた疑問が多々あります。

★牧野先生の未来研アンケート案・・
確かにその通りですね。実現したいと思います。

★行革審の議事(概要版)の遅さについて・・
ご指摘の通りです。次回の勉強会で提案したいと思います。ちなみに04年に浜松で経済同友会の全国セミナーがあり、同友会メンバーとしてパネルディスカッションの裏方をやりました。ヤマハ発動機の長谷川顧問がモデレーターでしたので、ヤマハの方と二人で、翌日に発表するパネル報告の原稿を作りました。2時間20分のパネルの報告をA4で4ページにまとめるのに6時間かかりました。行革の議事概要が17ページくらいですので、上手く分担をすれば、確かに確認作業を含め3日あればできますね。
仕組みを少し工夫すれば、できそうです。牧野先生鋭いご指摘ありがとうございました。

ではでは。
Posted by 秋山雅弘 at 2007年11月15日 12:27
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