<第294回> 世襲議員はダメ
カテゴリー1 日本の未来
個人的には政治に大きな期待をしています。幾ら企業が頑張っても、個人個人が頑張っても、やはり国という大きな基盤が揺らげば、全ての努力が半減してしまいます。
例えば、今回、3月12日に官直人が自分のパフォーマンスのためのヘリコプターに、東電と東芝、日立、保安院、防衛庁、消防庁の技術者、緊急対策の方策の採れる人、被害状況を分析できる人たちのチームを載せて、運んでいれば、初動の遅れはなかったでしょう。初動の遅れがメルトダウンを引き起こし、数十兆円のダメージを日本に残しました。
60年かけて気づいてきた国際的信用も、一気に無くしてしまいました。日本は嘘つき国家と呼ばれ始めています。
官直人の前の総理大臣も「原発推進派」だったので、一人を責め得るわけにはいきませんが・・。
結局、権腐10年という言葉に表されるように、権力は利権を生み、本人は自覚しない間に、政財複合体に組み込まれてしまうんでしょう。
地方選挙については、親から子への「地盤、看板、鞄」の非課税譲渡が、政治の質を下げてしまいます。
もちろん政治の世襲と企業での世襲とは大違い。企業には正しい世襲と失敗した世襲があり、後者は顧客や社員から見放されるため、結果責任を負うのは世襲させた親と、はからずも世襲してしまった子供の両方にかかります。つまり、天罰(ゴメンナサイ、言葉のあやで言い過ぎです)は自分達に落ちます。
政治家の落ち度による、天罰は、他の人に落ちます。地域の未来をダメにします。
だから、直接選挙できない首相はともかく、投票件を持つ市民県民は、自分の一票を、「見えない実績=何期やったか」などしか取り柄のない「世襲候補」ではなく、今を理解し、これからを少しでも良い方向に変えてくれる人を選ぶ義務があると思います。