敗退の理由

<第224回>  ☆★☆ 敗退の理由 ☆★☆
カテゴリー1 日本の未来

もう一回だけ、にわかサッカーファン分析にお付き合いください。ごめんなさい。

日本は戦後、といっても第二次世界大戦の後、なぜ戦争を起こしたか、なぜ戦争に負けたかをあまり論議しなかったと思います。過ぎたことはうだうだ言わず、水に流す・・というのは美徳です。個人の在り方としては・・。

ただ、日本のサッカーがもっと強くなるためには、負けた理由を考える必要があると思います。

負けた理由は決して駒野選手がPKをはずしたことではないと確信しています。闘リオ選手が駒野に「最後に俺に回ってきたら、俺が外していた」と慰めた話、素晴らしいチームですね。

PKは言葉の通り、ペナルティに与えられるゴール間際からのフリーキックで、本来、勝敗を決する手段として使うのは可笑しいと思いませんか。もう一度30分のゴールデンゴールでの再延長戦を、何度でも行えば良いんです。

5人のPKで勝敗が決まらなければ延々と誰かが失敗するまでPK戦をするなんて、衆人環視の中で「ロシアンルーレット」をやるくらい野蛮だと思います。

★ということで冷静に敗因の分析を・・

①本田のワントップで守備的陣形・・
・・にして3試合だけです。攻めのパターンも多くなく、練習不足のぶっつけ本番で、よく、グループリーグを戦えた、運が良かったとしか言いようがありません。

もし、監督がオシムのような戦略家であれば、決勝トーナメントに相応しい攻撃のできるチームを作っていたのでは・・と思います。惜しむらくは・・オシム2007年にが倒れた後、早くオシム復帰できるような監督代行の組織を、岡田監督への交代ではなく、サッカー協会が選ぶべきでした。サッカー協会の責任だと思います。

加茂監督という素晴らしい監督の交替で岡田氏を選んだときも感じましたが、その時も「カズと北澤をはずす」という戦法以外何もなく、勝利なしで終わりました。

その後、札幌コンサドーレでも目立った成果のなかった岡田氏を、川口チェアマンが可愛がり、「オシムが倒れた、さあチャンスだ」とばかりに、独断で監督に据えました。・・それを誰も止められないのがサッカー協会の現状だと思います。

②決勝トーナメントに相応しい攻撃的陣形・・
もし、グループリーグで成功した、思考の思いきった変更ができるなら、活躍していた大久保、松井に変えて、先発FWを玉田、森本にする方法があったと思います。本田を少しさげることにより、予想外の布陣で相手を混乱させ、勝利を追求する姿勢を自チームにも感じさせることができたと思います。ブラジルでさえ、オランダの予想外のクイックスタートで混乱し、1点を献上しています。

グループリーグでの活躍が、岡田監督の思考を縛り、変更なく試合に臨んだように感じます。勝っているチームを変えたら、負けた時に責められる・・というリスクマネージメントが、ナイスエクスキューズな結論・・「何も変えない」を導きだし、攻撃的サッカーはできませんでした。

敗因を①と②にしましたが、実は同じことを言っています。

ベスト4を目指す・・と発言する以上、グループリーグの2位に入る戦い方、布陣と、決勝トーナメントで2回勝つための戦い方くらい違うのが当たり前だと思います。そのために23人も連れて行くんですから。

本気でベスト4を目指す・・というなら、選手層の強化、代表選手の選出、テストマッチメイキング、相手チームの調査、試合ごとの戦術というトータルマネージメントが必要だと思います。マネージメントができないことが敗因だと思います。

相撲協会と同じくらい、サッカー協会には反省すべき材料があると思います。


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