選挙の総括 転の章

<第40回>  ☆★☆ 選挙の総括 転の章 ☆★☆

★第1の波 立候補と勢い
12月の最初の議会では、市議の質問に答える形での北脇さんの3選出馬の発言があり、それを追って康友さんも出馬の決意を語り、選挙戦が動き出しました。最初の波はやはり経済界で、「作る会」の前嶋さんを中心に本当に多くの方が「今のままでは駄目」「北脇さんに代わる改革派の市長を」という立場で応援を始めました。通常は自民党支持の方々が康友さん支持で動き出したのは快挙でした。大きな勢いを感じました。北脇さんが出馬を取り消してくれれば・・という気持が生まれました。

★第2の波 ところが・・
ところが、市民の反応は今一つ。「何で変えなければいけないの」という感想を聴くことも多く、時には「行革審は厳しすぎ」、「北脇さんが可哀想」という意見さえ時々私の耳に届いてきました。

★第3の波 濃い青と薄い赤
ある友人(今回県議に初当選です)が状況をこう表現してくれました。康友さんの応援団は熱い想いを持っている濃い青の人たち、今、「北脇さんでいいんじゃないの」という人は、心情的判官びいきの方々と現状あまり問題ないと思っている人で、例えて言えば薄い赤色。真っ白な人と薄い赤の人に、現状を一生懸命伝えなくては・・と思いました。

また別の友人(流通系の素晴らしい経営者です)は、康友さん応援団は濃い色の人なので、その想いを伝えられれば選挙に勝てる・・と断言していました。

このブログでは現実を伝え続けることにしました。もちろんそれを市民がどう判断するかはわかりませんでした。

★第4の波 自民党の推薦と「市民対企業」
選挙前、選挙中には海外出張が多く、戻ってきてびっくりだったのは、現職自民党市議が、現職市長に推薦を出したことでした。このブログでもお話ししたように、「取締役が取り締まる権限を放棄し、執行役に白紙委任をするほど」の変な状況が、起っていました。市の抱える問題を本当に危機感を持って理解しているのか・・という市議に対する不信が生まれました。

さらに驚いたのは市長が「市民対企業の選挙」というような話しをしているという噂です。真偽は定かでないものの、市民で構成される企業という当たり前のことも、理解されないのか・・というショッキングな噂でした。

★混沌の選挙戦
マスコミの方に聞いても???市民にどんな情報が伝わり、どんな判断を市民が下すか、全く見えない状況が始まりました。最近若い人には人気のない自民党からの推薦が、北脇さんの票を増やすのか、減らすのかさえも判りませんでした。もし北脇さんに自民党も「ノー」の結論であれば、改革派のイメージで確実に康友さんの票になることは予想できたのです。「自民」+「現状支持」が、どの程度「真っ白状況の票=浮動票」を北脇さんの票に変えるかは、全く予想不能な状況でした。

<次回で最後 結章です。なるべく早く作ります。>


この記事へのコメント
     自由都市・浜松を

 04月26日の夜だったと思います。このたび始まったテレビ朝日の「経済部」とかいう番組の冒頭で、どこかの経済研究所の人による小嶋静岡市長と鈴木康友浜松市長へのインタビューがありました。

 この番組とそこでの康友さんの話を聞いての感想です。

 第1に、このインタビューアーは「少子化」とやらを絶対的な前提として話していました。これは本当に変えることのできない前提なのでしょうか。誰が一体そのような事を証明したのでしょうか。

 私見によれば、政策如何によっては人口は増やせるのだという信念をもってそれを追求するトップが今、求められているのだと思います。

 実際に人口を増やしている所はあります。どうして浜松市でそれができないのでしょうか。

 私は昨年の12月から市の人口統計を調べていますが、旧浜松市と浜北市の地域は人口が増加しています。減っているのは水窪、佐久間、龍山、天竜、引佐などです。他は横ばいです。

 第2に、康友さんはまず「全市の一体化」ということを掲げました。しかし、残念ながら、その具体案はなかったようです。この具体案こそが問題です。

 あるいは「南北をつなぐ道路の整備」が急務だということを言っていましたから、それが具体策の1つなのかもしれません。確かに、これは急務だと思いますが、費用も時間もかなりかかると思います。その前に、まずブロードバンドの空白地域をなくすことだと思います。

 それに、道路だけではかえって過疎を促進することになりかねません。生活の活性化がぜひ必要です。

 かつて、大岡敏孝さんのブログで国際ピアノコンクールの話で意見が沢山出た時、私は「芝居の街・浜松」の構想を対案として出しました。これはこの活性化による一体化のための具体案です。近いうちに練り直して再度提案する予定です。

 第3に、空洞化には2つあるとして、康友さんは産業(特に製造業)が浜松市から逃げ出していくということと、街中の空洞化とを指摘しました。

 製造業の逃げ出し防止と新規の呼び込みは、康友さん自身が会社回りをすると公約していますから、それに期待することになります。これは多分、効果があるでしょう。そもそもこれは具体的です。

 しかし、街中の活性化や松菱跡地の問題は「非常に難しい」と言っていました。この問題の経緯を知らない私には案はありません。黒い勢力がからんでいるのではないかという危惧を持っています。とにかく、これまでの経緯を情報公開することが先決でしょう。

 ザザ中央館の問題も私はよく知りません。

 しかし、駅前とは別に、本庁舎の改築を目指してあの一体を新浜松城公園として作り直し、ここをもう1つの「街中」(市民が集まってくる場所)にするという案を出したいと思います。

 ちなみに、ドイツの地方都市では、鉄道の駅は町の中心からかなり離れた所にあり、中心には市役所と教会と城とがあります。そして、その一帯が歩行者天国になっています。浜松も駅前とは別に本庁舎の回りに市民天国を作るといいと思います。

 かつて提案しました「本庁舎の改築」も練り直して再度提案する予定です。

 第4に、康友さんは市内の地域間の格差に言及して、天竜区などの人々は安心して暮らせる生活基盤を望んでいる、ということを話していました。

 私は、これはこの通りだと思いますが、少子化を前提していたのでは生活基盤も作れないと思います。

 私の案は「ロハス教師」という構想です。これは子供持ちの若い教師夫婦を増やす効果「も」あると思います。若い教師たちを中心にして、教育と誠実食品と芝居の街運動で辺境の活性化を図るのです。

 最後に、例によって、大きな夢を1つ。

 浜松を中世ヨーロッパの自由都市のようなものにしたい。産業が強いだけでなく、文化の香りのする街、誇り高い自立心の強い市民の街にしたいものです。

 さあ、明日から待ちに待った康友時代です。大いに議論をしましょう。
Posted by 牧野 紀之 at 2007年04月30日 21:06
僕は、まさに薄い赤でしたよ。心情的判官贔屓でもあります。北脇氏には信頼感もありました。
産業空洞化も北脇氏の責任だけでなく大きな流れの中で避けられない部分があると思っていました。
しかし、最終的には康友さんに投票しました。このブログが大きな決め手です。
経済界、というより支援者の若い経営者の方々の感覚にかけたといいますか、安定した停滞より不安でも前進をとりました。
大変だと思いますがとにかく頑張ってほしいです。
市民のいろんな思いを汲み取ってほしいです。
Posted by 団塊Jr at 2007年04月30日 21:55
★自由都市浜松
いいですね。私もドイツのシュトットガルトやオーストリアのグラーツに行ったとき見て、歩いた街を思い出しました。どうやって実現するかは問題も多いと思いますが、同じ想いの人が増えてくればいいんだと思います。牧野先生の教え子達にもこの議論に参加してもらえるといいのですが・・。

★少子化の前提
は確かに良くないですよね。少子化には原因があり、その原因を取り除けば、子供は増えるという当たり前のことを自分自身を含め、忘れがちです。またもう少し長期、世界視野でみれば、今の人口を前提ではなく、地球にあった人口、日本にみ合った人口、浜松の最適人口も考えるべきかもしれないと思いました。

★団塊Jrさん有難うございます。
「このブログが大きな決め手」と言っていただけると、頑張って続けた甲斐があります。「安定した停滞より不安で前進」の想いを、康友さんにぶつけていきましょう。とにかく一歩前へですね。

ではでは。
Posted by 秋山雅弘 at 2007年05月01日 12:28
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