2か月過ぎても

<第299回> 2か月過ぎても
カテゴリー7 東日本大震災

静岡県議の大岡敏孝さんが先日被災地の支援に東北地方に入りました。また、中区の市会議員候補だった中島あけみさん達、静岡宇宙少年団のメンバーも先週末に福島に行っています。それぞれが、被災地のために其々のできることをやっています。

★本気でやっていないのは誰でしょうか?

5月4日づけの日刊ゲンダイ一面からの引用です。

<引用開始>
被災地では、今も12万人の人が不自由な避難所暮らしを強いられている。日本中から集まった1800億円の義援金も、いまだにその大半が配られていないありさまだ。着の身着のままで避難した被災者の財布は底をつき、下着どころかパン1個さえかえない絶望的な状況が続いている。(中略)菅政権は最低限のことさえ満足にできていないのである。これほど危機対応能力のない政権は前代未聞だ。
95年の阪神大震災のときも、当時の村山政権は「初動が遅い」「お粗末だ」と酷評された。しかし、菅政権はそれよりはるかに対応が遅い。例えば、阪神では震災43日後に7000戸以上の仮設住宅が建設されたが、今回はたったの600戸余り。
<引用終了>

まだまだ政治の不作為は山ほどあると思いますが、ほんの一例です。

マスコミは「被災地にも春が来た」かのような報道を増やしました。確かに日本全体で落ち込むより、東北のために、被害のなかった地域で、元気を出し、経済を冷え込ませないことは重要です。そんなことは賢い国民は分かっているので、被災地の課題は、暗い話を優先してテレビに出しましょう。

政権批判を避け、真実の報道を避けるという意味では、日本のマスコミは最悪です。遺体の姿さえ写さないのは、日本のマスコミだけです。

東電原発関連報道の国内と海外の差も最悪です。海外マスコミが記者クラブでの保安院発表に一人も出なかったときに、保安院は平然と無人の記者席に向かって話したそうです。海外記者にとって、正しい情報を出さない政府の発表の席は、聞く価値のない場になりました。

被災地の声、怨嗟の声を全国に届け、政治の無策をもっと批判し、ボンクラ政権の尻を叩かなければ、次の2ヶ月たっても状況が良くならない。その間に災害関連死がどれほど増えるのでしょうか。歩く風評被害と呼ばれる官直人氏の責任も大きいのですが、「マスコミの責任(マスコミによる人災)」も大きいですね。

「政治の役割」も大事ですが、「マスコミの役割」がもっと大事かとつくづく思います。


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