<第284回> 東京都知事選
カテゴリー1 日本の未来
今朝の新報道2001には4人の候補者が出演していました。
★何故、4人だけ??????
民主主義の世の中で、何故公平(Fair)という意識をマスコミが持っていないのでしょうか。フジテレビだけではなく、どのマスコミも4人+ドクター中松くらいまでしか扱っていない。
★フジテレビに抗議のFAX、メール、電話が・・
どれくらい届いているかくらいは是非、教えて欲しいものですね。
★Googleで「2011年東京都知事選挙」と打つと・・
Wikipediaが出てきます。それを見ると全部で11人の候補が出ています。結構いい感じの人もいるので、是非、東京都民の方は、自分の手で、自分の眼で候補者を確認する・・という当たり前のことをしませんか。
マスコミの選んだ4人から選ぶと大失敗しそうな気がします。
★まずは、渡邉美樹(ワタミ前会長)・・
一代であそこまで会社を大きくした、経営手腕には脱帽です。ただし、色々な無理をしてきたからこその成長で、新自由主義で日本にかってない格差社会を創った小泉のような雰囲気を感じます。失敗した社員に、高層ビルの窓を指さし「飛び降りろ」といった逸話が本当かどうかは分かりませんが、火のない所に・・という諺を思い出してしまいます。
★次の不安はそのまんま東さん・・
マンゴーセールスマンとしては、お笑いで培った話術と知名度で大成功しました。ただし、危機管理能力の欠如が、口蹄疫と鳥インフルエンザという、農産で成り立っている宮崎を大破壊。今の東日本大震災も、この被害の大きさ、広がり、対応の遅さは天災ではなく、人災そのもの。宮崎県も、途中で逃げ出すような知事を選んだことが、人災の始まりだったような気がします。マスコミは宮崎県のマンゴーの売り上げ増加によるLDPの増加と、初期対応の遅れによる口蹄疫、鳥インフルエンザの今後10年間の逸失利益を是非比較してください。もちろん、今やれば、特定の候補者への妨害になるのは分かっているのですから、そのまんま東立候補・・という噂段階で一度くらいは宮崎の総括を検証するくらいのジャーナリストとしての見識、記者魂を見せて欲しかったですね。
長くなりそうなので、続きは次回に。
いつもありがとうございます。大変勉強になります。
渡邉美樹(ワタミ前会長)さんについての「色々な無理をしてきたからこその成長」というコメントに関してお教えいただければと思い、コメント申し上げます。
経営に関して私は素人ですが、限られた時間で大きく成長する上で、無理は避けられないことだと思います。ソニーや松下など歴史に残る名企業を創り上げた創業者は、尋常でない徹底した尽力をしたのではないかと思います。無理をすることそのものが悪いのではなく、無理をしたことにより、ひずみが出るかどうかが問題なのではないかと思います。
記事を拝読していると、ワタミの無理の仕方には悪い面があるとお考えなのではないかと思ったのですが、もし正しいとしたら、どのような面を否定的に捉えておられるか教えていただけませんか。
私は渡邉美樹さんの著書を10冊くらい読んだことがありますが、例えば介護事業を買収したり、学校を経営したときに、考え方が合わない社員や職員がかなりの数辞めています。しかし、『ビジョナリー・カンパニー』などにあるように、基本理念が明確で、それを徹底させようとしている企業においては、合わない社員が辞めるというのは必然の事象であり、そのこと自体は悪いわけではないと思います。
よろしくお願いいたします。
お久しぶりです。元気ですか。
コメントもありがとうございました。
なかなか難しい質問ですが、少し考えながら返事を書いています。
> もし正しいとしたら、どのような面を否定的に捉えておられるか教えていただけませんか・・
植草さんの指摘の通り、渡邉さんについては否定的です。
以前、テレビで、丁度売り出し中だった渡邉氏を特集した番組を見ました。彼が会議の中で、ある人物(彼の会社の社員です)を罵倒している場面がありました。
もちろん会社の中で仕事で失敗したら注意され、それによって皆、成長していきます。ただし、注意と罵倒は違います。
たまたま社長と社員という立場の違いや、経験の違いから、間違いを指摘するのは当然です。
ただ、その場合にも相手の尊厳を傷つける権利はありません。
確かに、テレビ局はその番組の中で、渡邉氏の仕事への厳しさを表現したくて、その場面を映し、放映したと思います。
ただ、そのシーンが放映されたということを渡邉氏が肯定したのは、渡邉氏がそれ(人の尊厳を傷つけるほどの叱責)を良いことだと思っていることの表れです。
私はどんなことがあっても、自分の身内をワタミの学校や介護施設には入れません。身内の人がワタミに入りたいといったら、全力で引き留めます。人の痛みが分からず、相手の立場を考えない、優しくない人の下で、介護を受けたり、物を学ぶのは避けたいと思います。
会社なら、社長の人間性が嫌いなら、そこを避けることができます。会社を辞めればすみますし、取引をしなくても問題ありません。
ただ、もし彼が都知事になったとしたら、都民を辞めて、ほかの地域で仕事をみつけ、家を建てることはなかなか難しいと思います。
彼が、知事に選ばれないことを本気で願っています。
申し遅れましたが、ご無沙汰しております。
おかげさまで無事元気で暮らしております。
丁寧でわかりやすいコメント誠にありがとうございます。
私も6年ほど前に同じように、渡邉美樹氏が社員を叱責しているのをテレビで見ました。
そのとき違和感を覚えたのも事実です。
「新自由主義で日本にかってない格差社会を創った小泉のような雰囲気を感じます」とお書きになっている点についてお教えいただきたいのですが、渡邉美樹氏の著書『東京を経営する』p. 164に次の箇所があります。
奥付によると2011年2月に出版されたこの本は、「自分が都知事なら東京都をどう経営するか」ということについて出馬決断前に書かれたものです。
「当然のことながら、行きすぎた自由主義はダメです。あくまでも、弱者を救えるセーフティネットを張った自由主義でなければなりません。その意味では、小泉・竹中路線は行きすぎていたと思います。」
この言が正しいとすると、「小泉元首相とは違う」と自認していることになります。
単に「言っていることとやっていることが違う」と考えればすっきりするのですが、26年間という長期に渡って、全体として事業を大きく成長させた経緯を鑑みると、「口だけの人」とも考えにくい気がします。
小泉元首相のような「雰囲気」と書かれているので、例を挙げてほしいと言われてもお困りになるかもしれませんが、どんな点を、格差社会を創りそうな人と感じておられるか教えていただければありがたいです。
なお、プレジデントロイターに、本人に対するインタビュー記事がありました。
なぜ「飛び降りろ」と叱咤できたのか:ワタミ会長 渡邉美樹 | 社長の仕事術
http://president.jp.reuters.com/article/2010/08/21/A3E37804-AC32-11DF-8BF8-AF123F99CD51.php
ごめんなさい、お返事が遅れてしまいました。
確かに、会社を成長させた渡邉氏の実行力は素晴らしいと思います。
ただ、成長のため(お金のため)なら何でもする人・・という印象を受けます。そういう視点でみると、2月に出した本も、昨年の秋のインタビューも、「知事になるためなら何でも言う人」と見ることもあながち間違ってはいないと思います。
「・・仕事術」を読んで、詭弁の誤謬を見つけました。
「僕は心のままに叱る」「実際にまだ飛び降りた人がいない(笑)」
変ですよね。
本当に育てるために叱る人は恫喝はしません。窓から飛び降りろという言葉は、人の尊厳を考える人間にはとても言える言葉ではないと思いますし、知事になるために昨年の秋に雑誌を使って、あらかじめ予防線を張る程の策士に、都民1200万人の財布と命、預けられますかね。
私には知事選挙にたったの一票もありませんが、何とか彼が当選しないように祈っています。
答えになっているでしょうか。
お返事が遅くなり恐れ入ります。
いつも丁寧でわかりやすいコメントありがとうございます。
石原氏が再選しましたが、良い方向に行くよう願っています。
東京都知事選挙については、最悪の事態は免れたと思います。個人的には最悪はそのまんま、次がワタミでした。石原慎太郎氏は悪い方から3番目ですが、今より悪くならないという選択肢だと思います。
本当は東京都は経営手腕がなくても、お金が回る都市なので、一番人に優しい政治をしそうな小池さんでも大丈夫と思っていました。
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