<第275回> ☆★☆ 司法崩壊 ☆★☆
カテゴリー1 日本の未来
日本崩壊三部作の最後は司法についてです。
日頃裁判所とは縁の遠い生活を送っていられる幸せを感じながら、それでも日本にとっては司法の問題点をできるだけ早く解決することが、本当の民主主義に繋がる・・と信じて、私の知識の範囲で書いてみます。
司法の問題はいくつかあります。
1)最高裁の裏金疑惑
2)それに起因するヒラメ判事
3)有罪率の高さ
4)推定無罪の軽視傾向
5)官との癒着
6)一票の重さ
1)については色々なサイトで紹介されています。物事について白と黒にはっきり分けることは難しく、ある部分は真実・・というのが限界だと思います。ただ、疑惑について説明責任を果たしていない最高裁に対し、政府もマスコミも黙り続けていることは大きな問題だと思います。
2)実は1)については4級判事から3級判事に昇格する時、かなり恣意的に4級に留め、その差額を裏金にしているという噂です。その裏金で、裁判所に好意的な学者を利用したり、接待費に使っている・・と言う話がネットの上では良く見られます。もし、最高裁に睨まれると、3級に上がれない、裁判長にもなれない・・という不安から、上ばかり見て、裁判の中で正しい判断のできない「ヒラメ判事」が生まれているようです。
3)検察との一体感から、検察が起訴したものを、無罪にすることは好ましくない・・というムードがあるようです。裁判官と検察官は兄弟のようなものですからね。無罪にすると、裁判官の評価、検察官の評価が下がるので、できる限り有罪にする。ただし、裁判官にとって、「本当は無罪なのに・・」という罪の意識から逃れるために、「執行猶予」が頻繁に出されているようです。
4)結果として「推定無罪」という世界の常識は、日本にはなくなってしまったようです。小沢さんのいわゆる「政治とかね」は裁判での推定無罪どころか、200人の検事が、2年間、10億円の経費をかけて、徹底的に捜査されましたが、起訴できませんでした。マスコミと検察リークで国民に植え付けた「政治とカネ」そのものがねつ造とみられ始めました。
http://twitter.com/digikeiでも12月26日にrtwした、『東京地検の小沢氏不起訴とは「法に照らして処罰する材料がそろわなかったということだ」だからと言って「政治的な責任は免れない」』との岡田民主党幹事長の発言は酷いですね。
国語の先生として直してあげると「処罰」は使ってはいけませんん。検察は処罰する機関ではないので。「そろわなかった」は「調べた範囲ではなかった」です。「そろう」というのは「実際にあることが明らかなものを集める」ということで、「証拠があるという推定・推測」での話を一国の与党幹事長が言うべきではありません。頭の中が整理されていませんね。
最後に「政治的な責任」というのは「マニフェストの実行」です。2009年マニフェストが予定通り実行できず、国民への同意もなく2010年マニフェストでごまかすこと・・これを政治的な責任というべきです。民主党執行部が政治的な責任を果たしていないのが現実。民主党政権の立役者である小沢さんと鳩山さんは本当にがっかりされていると思います。
閑話休題。
5)については中央官僚が最高裁の中に、出向していることです。上級試験は通っているのでしょうが、司法試験も通っていない官僚を一時出向させるのって、意味のない癒着ではないでしょうか。
結果としては、外務省の天敵、鈴木宗雄さんの最高裁への提訴は、外務官僚の入った委員会で棄却されて、鈴木さんは収監されました。大阪地検の前田検事、大坪部長による証拠ねつ造をきっかけに、調書の信ぴょう性が問われることになる前日のことでしたね。すごい、最高裁と検察のぴったりと息のあったシナリオです。
6)最後は上の話とは異なりますが、1票の重さが5倍も違う民主主義国家ってあるでしょうか。それを、違憲としない最高裁判所の判事は、次の選挙の時、全員に『×』をつけてあげてもいいのではないでしょうか。
善良な市民はもし、まともな判事に『×』をつけてしまったら・・と心配されるかもしれませんが、本当にダメな特定の人達には、もっと沢山『×』が集まります。善良な判事にはそれほど多く集まらないので、心配無用です。
1)から5)についても、善良な判事が残り、ダメ判事を『×』にすれば、結果としては改善できるはずです。実は、1)から5)への対応策はまだ見つからないので、とりあえず『×』をつけるのが最初の一歩だと思っています。