大丸の強み

秋山雅弘

2007年11月29日 05:13

<第77回>  ☆★☆ 大丸の強み ☆★☆

しばらく新しい記事を載せる時間がなく、申し訳ありませんでした。今回は久しぶりに松菱跡地=大丸をテーマにしてみました。まずは3年間タイムスリップして新聞記事風に・・。

<新大丸東京店>

★2010年大丸が浜松にオープン!!
街の引力が急激に大きくなった。店舗面積は遠鉄の2.4万平米を大きく上回る3.4平米。2007年の東京大丸新館の実績を元に、新しく、綺麗な店舗デザインに加え、若者から中高年までの期待に答えた品揃えのデパートの登場で、浜松の中心街に久しぶりの活気が戻ってきた。

この予想がはずれることはなさそうです。少なくともオープンから3ヶ月ないし半年の間は・・。ATARASHIもの好きな浜松人なので、1年活況が続くかもしれなません。では、その後のシミュレーションはどうなるでしょうか・・。

私自身は流通のプロではないのですが、今持っている知識と、一応理系のエンジニアとしての見識で、なんとか分析をしてみたいと思います。

まず大丸の強み(および機会)を考えてみました。

①2007年時点で、規模は業界4位で、売り上げも利益も悪くない。
②さらに松坂屋との合併が成功すれば、高島屋を抜き業界トップになる。
 伊勢丹、三越の合併後は第2位になるが、トップ3が淘汰される心配はほぼない。
③日本の中心東京駅構内という最大の利点を活かした東京大丸の成功。
 その実績を背景に商品力、企画力、知名度、ブランド力が高い。
④浜松では遠鉄を抜き、売り場面積で、地域一番店となる。
⑤ライバル遠鉄は開業からの期間が長く、古いビルのため、対抗力・魅力に乏しい。
⑥浜松市は合併から5年が経過し、80万都市の一体感ができつつある。
⑦浜松市は中心市街地活性化基本計画の認可を受けたため補助金を使える。

まだまだあるかもしれません。ただ、少なくとも上の7つを見れば、遠鉄に比較して、弱点・脅威はほとんどなく、地域の旗艦デパートの座を瞬間で獲得し、その後も譲ることがない事は間違いないでしょう。つまり遠鉄にすれば、大変な事態になる可能性があります。共存共栄ができればいいのですが・・。

次回はもう少し掘り下げて、弱み(および脅威)を考えてみたいと思います。読者の方からみて、他に強みを感じているところがあれば、是非コメントしてください。

ではでは。