浜松市立高校

秋山雅弘

2008年07月14日 07:40

<第122回>  ☆★☆ 浜松市立高校 ☆★☆
★前回のブログに「浜松市立高校」についてのコメントをいただきました
確かに行革についての新聞記事に市立の話題があったため、それ以外にも、色々な方からも、ご意見をいただいています。ほとんど全てのご意見が、「市立は今のままで継続がいいですよ・・」です。
121回へのコメントもそうですし、非常にストレートで、お気持ちに素直に共感ができます。私もストレートにお答えをしました。

★行革審で何で教育問題まで取り組むのか・・
というお声もいただきます。秋山の私見ですが、行革はあくまで手段だと思っています。浜松を今よりよい街にするための手段として、まず行政と財政の見直しをし、無駄な部分、合理性のないところ、問題点を解決することによって、より効率的な行政を行う。もし、それにより、多少でもコストカットができれば、それを他の重要な必要な事業に振り替えていく・・ということを意識して、今まで取り組んできました。

★浜松の今の教育の問題は・・
という中で、『学校規模の適正化』も一つの課題でした。私達は教育の専門家ではないので、教育の中身ではなく、教育の中の問題については、今、市がどう分析し、どう解決しようとしているかをマネージメントとして見直しました。

★教育には二つの課題がありそうです
①適正規模
②一元化(一貫性)
まずは、規模の話しです。

★大規模校、小規模校それぞれに良い点も悪い点もあります
ただし大きすぎ、小さすぎは問題なので、「規模の適正化」を目的とした、学校の分割や統廃合が必要になります。過去にもある学校が大きくなったので、二つに分けたり、少なくなって複数の学校を統合したり・・ということはやってきたはずです。

★個人的な気持ちとしては母校がなくなるのは・・
という思いを持つのは当たり前の心情です。「わが校の伝統」ということにつながります。前のコメントで書いたように、伝統は大事です。ただし、伝統があるからという理由だけで努力をしなければ、学校そのものが衰退してしまいます。20年、50年経てば、人口の分布も変化し、変化に対応する必要が、必ず出てきます。

★ただし、伝統ある市立高校については少し、論点が違います
市立については、今も大変人気があり、学業、スポーツ、文化全部で浜松の名門校です。入学希望者も多く、規模の問題も全くありません。つまり、特徴を含め、必要性があるれば、あたりまえですが、持続・継続・発展していくという話しです。

★一方で、保育園から大学院まで・・
を考えてみると、色々なことが分ります。
①まず最初の保育園は 厚生労働省管轄で、市立と私立
②幼稚園は      文部科学省管轄で 市立と私立
③小、中学校は    文部科学省管轄で 市立と私立
④高校は       文部科学省管轄で 県立と市立と私立
                      (浜松の場合)
⑤大学、大学院は   文部科学省管轄で 国公立と県立と私立
                    (浜松は市立なし)
まさに多様性そのものです。

★一方では小中一貫教育や、中高一貫教育・・
そんな中で、高校は県立が一般なのに、何故浜松には市立が存在しているのか、なぜ市立大学はないのか・・などについても、大きな視点で考え始め、その中で「市立高校って何なんだろうか」というフレーズが出たわけです。一度立ち止まって考えよう・・ということで、統廃合の話しとは無縁ですので、その意味で、市立については(秋山の私見ですが)ご心配なく・・ということです。