産業振興応援団

<第18回>  ☆★☆ 産業振興応援団 ☆★☆

今日も別の話題です。今アメリカに来ています。今日のテーマは『産業振興』です。というのは今回はジェトロの応援で、シカゴ(イリノイ州)、ジーランド、ランシング、トロイ(ミシガン州)に視察に来ています。浜松から民間レベルでの連携をしたいと思ってまずは調査ですが、各地域で色々な組織が産業応援団的に動いていて、今回もかなり熱心に対応していただきました。

産業振興応援団

基本的にはシカゴまたはデトロイト中心の広域との連携をしたいと思っています。一民間の3人のグループに対し、ジーランド市では突然市長さんが、ミーティングに参加してくださり、またトロイでの調印式には周辺の3つのカウンティの副代表クラスの方のご参加です。

アメリカは民主導の国、小さい政府であまり国や州政府は民間支援をしないもの・・というのは大きな誤解でした。

地域をどうするか、産業をどうするかについて、官も民も前向きに取り組んでいることを肌で感じてしまいました。

私自身は2年前に引き続き2度目のこの地域への訪問でしたが、膝を詰めて話すことで、相互の理解も進み、色々な協力関係ができると感じました。

浜松に眼を向けると、市政と産業界の遊離は眼を覆うものがあります。
産業界は決して市に距離を置くつもりは無いはずです。市のトップの意識だけが変われば、浜松も変わるはずですよね。

産業振興の秘訣は二つあります。一つは既存の産業を大事にすること。
新しい産業が基幹産業にそだつのには20から30年かかります。現在大きな貢献をしてくれる企業、産業をどうさらに大きくするかは大事です。

一方では10年単位での産業振興です。今感じている大きな流れは、航空と宇宙です。今ある輸送機器産業は陸と一部海に関係しています。次は3次元の空間に飛び出すためのいくつかの種まきをするべきではないでしょうか。

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この記事へのコメント
 さあ、決戦です。

 戦いでは、力の配分が大切です。それは状況で変わると思います。

 決戦の時は短期の目標(選挙で勝つこと)に8分の力を注ぐべきでしょう。ということは、2分は長期的な事を考えるということです。

 実際、当選はしたが、その後失速したり、大きな困難にぶつかっている人もいます。


   マニフェスト素案について(その6、ロハス教師)

 第4回で教育日本1を論じましたが、積極的な提案は書きませんでした。私が考えている案は「ロハス教師」と「教員学校」と「校長の 360度評価」です。

 まず、ロハス教師から説明します。

 ロハスという言葉はかなり知られていると思いますが、03月17日付けの朝日新聞でも改めて報道されていました。Lifestyle of Health and Sustainability(健康的で持続可能な生活スタイル)の頭文字を取って生まれた造語です。

 私がロハス教師で考えているのは次の点です。

 (1) 週に3日勤務。残業なし。
 (2) 年俸 300万円で出発し、業績1冊以上で 360万円、3冊以上で 420万円。
   (これ以上の昇給はなし)
 (3) 10年に6ヵ月間の休暇

 校長を含めて全員を徐々にこの種の教員にしてゆくべきだと思います(現職教師はそのままにして、新任教師からこの制度にする。現職でもこれに移りたい人は受け入れる)。こうして25人学級になるまで教師を増やす。因みに、国際的には少人数学級とは25人以下のことを言います。「40人学級の方がいいのだ」などとほざいている土屋教育長は論外です。

 現在の教師の最大の問題は、元教員の教育長や校長を含めて、「勉強が出来ない」とい
うことです(出来る教師は例外的にいるだけ)。

 その理由の第1は、大学教育がお粗末なことです。第2の理由は、教師になってから時間がないことです。第3の理由は、消化試合をしていれば自然に給与が増えていき、校長になれば1千万円を越える年俸が得られるという制度です。

 従って、その対策はそれらに対処することです。

 ロハス教師は時間がありますし、勉強しなければ給与は上がりません。本を出して売れればもうかりますし、講演依頼も増えるでしょう(但し、月に1回までとする)。

 給与が少なすぎると言うかもしれませんが、これで十分です。在宅時間が長いと支出が少なくて済みます。これがロハスの根本なのです。前述の朝日の記事にも「時間に追われる生活を変えること」とありました。

 結婚している場合は共働きを前提していますから、収入の心配はないと思います。

 第2の教員学校は、お粗末な大学教育を補うものです。

 杉並区の師範塾は、小学校教師を目指す人のためのもので、1年間土日のみ開校、授業料年9万6000円(教師になったら返還される)、というものですが、教える事も狭い意味での授業のやり方、学級運営などだけです。ただそれを座学ではなく実習中心でやるというだけです(要するに、塾の新人研修です)。

 私の考えている教員学校は現職と新人教師のための学校です。従って給与はそのままで、全在籍者の5%を常にそこで学んでもらうためのものです(今でも浜松市の現職教師の内9人が大学で学んでいます)。新任教師はまずここに入ります。

 学ぶことは、何よりもまず研究する態度や方法です。議論中心の授業とか、外国語のダイレクト・メソッドなども又、勉強します。先生と生徒の関係について、なぜそうなのかと具体的な事例で原理的に学ぶことも必要です。

 更に大切な事は、市や県や国の全ての部門のカウンター・ホームページを作って、それを監視・批判することです。これをこの学校の伝統として代々受け継いで行けば、公正で民主的な社会を作ることに寄与するでしょう。

 これらの研究や勉強だけでなく、部活(徐々に地域に移していく)とか、他所で述べました「誠実な食品」運動の実務とか、芝居の街運動の実務とかも含みます。簡単な大工技術を身につけて、耐震性向上の改築ボランティアなども出来るといいでしょう。

 こんなに沢山の事が出来るのか、と思うかもしれませんが、この学校の授業は週に3日くらい、1日1コマの予定です。それに、皆がこれら全てをするのではなく、皆がやるべき事と分担する仕事とを組み合わせれば好いのです。

 この教員学校には先生は必要ありません。基本的には自分たちで切磋琢磨します。必要な場合は、その時だけ外部講師を頼んで教えてもらえば好いのです。

 いずれは、授業料無料だけど進級と卒業の難しい浜松市立大学(文部科学省の認可は要らない。空いている施設が沢山ありますから、それを利用する)に発展させて、静岡兼業大学や静岡セクハラ大学を粉砕したいものです。

 最後に校長の 360度評価です。今の校長は教員生活の「上がり」(スゴロクの上がりのこと)として、年功序列で生まれます。だから皆、消化試合をするのです。

 ロハス校長は立候補者の中から教育委員会が選べばいいと思います。給与も週3日勤務も平(ひら)と同じです。ただ、授業をしないで管理業務をするだけです。

 校長は教頭と教員を選ぶ権限を持ちます。つまり、教頭はその学校の中から選び、教員は教員学校在籍中の教師と(相手の同意を得て)交代させる権限を持つようにします。

 校長は毎学期末に 360度評価され、不適任と判明したら、ただちに平になり、他の人と交代します。

 1974年に田中角栄が人材確保法を導入して、「一般公務員より5%高い給与を払って、優秀な人材を集める」としました。しかし、本当の狙いは札束で日教組を堕落させることでした。

 結果から見れば、表面上の目的は達せられませんでしたが、真の狙いは見事に達せられました。

 要するに、このロハス教師制度は田中角栄とは反対の路線です。

 今の日本は、超長時間労働の正社員とワーキングプアの非正規労働者とに分かれています。ロハス教師制度はこの分裂を克服する道を示すでしょう。

 これが成功するか否かは教育委員会の力量次第でしょう。


   追記

 先日、浜松市教委は03月末で退任する土屋教育長(65歳)の後任として高木氏(現曳馬小校長、57歳)をあてる人事を発表しました。

 しかし、教育長は教育委員の互選で決めるはずです。高木氏は03月23日現在、教育委員になっていないはずです(教委のホームページの「教育委員」の項に名前がない)。

 この人事決定は違法ではないかと、今教委に問い合わせています。

 それはともかく、57歳で教育長になって、校長のままなら定年の60歳で終わりなのにそれ以降も収入を確保し、7年3カ月教育長を勤めて毎年1330万円の年俸を懐に入れ、すぐに年金生活に入れる土屋さんの後に、57歳の校長が就くとは、見事な人事ですね。

 ではどうしてこうなったのでしょうか。

 土屋教育長は、ホームページに「辞任にあたって」と題する文章を発表しています。その中に次の1句があります。

 ──旧浜松市では、私が初めて義務教育から教育長になったわけですが、北脇市長に辞任を申し出た時、「次の教育長も義務教育関係から推薦してください」と言われました。最高に嬉しく思いました。(引用終わり)

 これは、北脇市長の丸投げ人事、順送り人事の証拠となるものだと思います。北脇さんを倒さなければ、浜松の教育に未来はありません。
Posted by 牧野 紀之 at 2007年03月25日 19:50
シカゴは「ウィンディーシティー」というニックネームがあるそうです、浜松も冬は「からっ風」が有名ですから「ウィンディー」つながり・・・、なんてどうかな?なんて思いました。

このサイトを訪れる一日100人前後の方は意識の高い方が多いと思うのでご存知かも知れません、「市長の退職金」 ですが、報酬等審議会が出した結論は、退職金40%カット だけど、月額給料を11万7千円アップ で、任期中総報酬額

 5%マイナス 

との事です。たぶん2月の議会で可決されたのだと思いますが(議事録がまだ確認出来ず)、皆さんはどう思われますか?
行革審はたぶん、財政改革(歳出削減)の為に退職金が・・・、と意見したと思うのです。報酬等審議会のメンバーがどのような方々なのかまったく知りませんが、私はちょっと失望しました。

確かに退職金は40%減ってはいますが・・・。

トップの姿勢として合格点といえるのでしょうか?(職員や市民は納得するのかな?)

牧野さんの意見は参考になるものが多い、といつも思います。こうゆう風にやってる人がいるんだ、と勇気もいただけます。ありがとうございます。

それと、

秋山さん及び他の行革審委員の方々に、
「浜松市(民)とその将来の為にご活動いただき、どうもありがとうございました。」 
とお礼を申し上げます。

乱文にて失礼しました。
Posted by 白あん at 2007年03月26日 23:15
 特別職報酬等審議会委員のその顔ぶれを聞きましたら、以下の回答を受け取りました。

        記

 お問い合わせのありました、平成18年08月03日開催の特別職報酬等審議会の委員名と選出団体は、別添のとおりです。

 なお、特別職報酬等審議会は、常設ではなく、必要の都度開催する非常設の審議会であり、その都度市長が委員を委嘱しております。
 
 また、委員報酬につきましては、浜松市教育委員会委員等の報酬及び費用弁償並びにその支給条例に基づいて支給するものであり、審議会長には日額9800円、審議会委員には日額8800円を支給することとしておりますので、よろしくお願いいたします。

               浜松市 総務部 人事課

  平成18年度 浜松市特別職報酬等審議会委員
                       順不同
多和田 洋二(審議会会長)  (弁護士)

西山 恭央  (浜松青年会議所、理事長)
加藤 幸博  (浜松地区労働者福祉協議会、会長)
荻野 英子  (浜松市民生委員・児童委員協議会、会長)
大山 英雄  (浜松市自治会連合会、会長)
伊藤 雅章  (地域協議会正副会長会議、座長)

斉藤 佳枝  (国際ソロプチミスト浜松、会長)
土屋 京子  (浜松市消費者グループ連絡会、会長)
中村 健寿  (静岡文化芸術大学、教授)
岡本 一八  (浜松商工会議所、副会頭)
   (引用終わり)
Posted by 牧野 紀之 at 2007年03月27日 14:36
★ロハス教師の考え方

これは、多様な形態の教師像につながりますよね。

100%専任の先生以外に、ロハス教師のようなお立場の方、週に1回だけボランティアで来てくれる、他の仕事を持った先生、年に数回だけの客員教諭など・・いろいろな方がいればいいですね。私も年に2回小学校か中学校に講演に行きます。一生懸命聴いてくれる子供達の純粋な眼が楽しみなので。

★教師学校

以前院西会という、派遣制度にのって大学院に行った方々のために講演をさせてもらいました。一度教団に立った経験のある人が、ある期間再度勉強することが、ご本人達の意識改革につながり、結果的には良い教育の実践に繋がっていることを実感しました。これも大学院だけでなく、多様な形を考え、先生による先生のための教育システムを作れるといいですね。

★校長の360度評価

校長先生だけでなく、教育長、教育委員、教頭先生、先生方について、どう選ぶか、どう評価するかは大事だと思います。またどんな義務と権限と報酬にするかも、一度ゼロベースで理想像を作る時期だと思います。現状にどんな問題があり、その原因は何かを考えれば、答えは出るはずですよね。

ではでは。
Posted by 秋山雅弘 at 2007年03月29日 14:22
牧野さん、教えていただきどうもありがとうございました。

任命責任は北脇さんですよね。
利益を上げている企業ならいざ知らず、夕張市のようになるかもしれない自治体の首長なのですから、その辺を考えて欲しい・・・、
ということが言いたかった事です。
Posted by 白あん at 2007年03月30日 18:08
     教育長人事

 菊川市のやり方は次の通りです。

 菊川市議会は03月26日、31日付けで菊川西中校長を退職する石原潔氏(57)を教育委員に選任する人事案に同意して閉会した。

 市教委は牧野毅・前教育長が2月に任期満了で退任したあと、教育長が空席。

 石原氏が委員に就任する04月02日に委員会を開いて、教育長などを互選する。

   (2007年03月27日、朝日)

 浜松市教委は、質問に対して次のように回答してきました。

1、髙木曳馬小学校長は03月16日の議会の同意を得て教育委員に選任されました。

2、その後、03月22日の教育委員会で互選により、教育長に選任されました。

3、教育委員会のホームページの「教育委員」は平成18年10月19日現在のもので、04月02日付けで更新をします。

 以上、回答します。

   2007年03月30日、浜松市教育委員会 総務課

 これの問題は以下の通りです。

1、高木氏は03月15日に曳馬小校長を退職しているのか。

2、もしそうでないとすると、03月16日から31日まで、校長と教育委員とを兼任することになるが、これは違法ではないのか。(教育委員は校長等を指導する)

3、03月16日に高木氏が教育委員になったのなら、誰が辞めたのか。

4、03月22日から30日までは教育長が高木氏と土屋氏の2人いたことになるが、これでいいのか。

 04月02日以降、調べてみるつもりです。
Posted by 牧野 紀之 at 2007年03月30日 19:04
★今回のテーマと関係ないのですが・・

知らなければ気にならなかったかもしれない政治と行政の問題が心配の種です。現状に問題なし・・という市民が多ければ、現職の市長の行政姿勢が継続します。つまり折角の選挙が終わっても、問題は解決しません。山積する課題に本気で取り組まず、変化できなければ浜松が夕張になる可能性すら・・。

★以外と市長候補の顔と声が知られていませんよね。

一度市長選のある候補の話を聞いてみませんか。選挙権は言うまでもなく完全に個人の権利ですので、個人的に応援するかどうかなど、全く自由です。ただ、誰が浜松の何に問題を感じ、何をしなければ・・と思っているかなど、もし興味があれば、是非足を運んで直接聞いてみてください。

◆  4/1(日)19:30~ 鈴木康友氏個人演説会
◆  場所はクリエート浜松2階ホール
◆  入場自由だと思います。

もちろん家族や親類、友達を誘ってみていただいても大丈夫です。
Posted by 秋山雅弘 at 2007年03月31日 20:09
★もう一つ今回のテーマとは関係ないのですが 

松下政経塾の初代塾頭(康友さん、松沢神奈川県知事、中田横浜市長を指導した人)が、わざわざ浜松に来て講演をしてくれます。

◆ 4/4(水)19:00- 上甲晃氏 講演会 『今こそ志を』
◆ 場所はグランドホテル
◆ 入場自由で、多分政経塾の関係なので康友さんも来ると思います
◆ 詳しいことはこのブログのオーナにメールしてください

ではでは
Posted by ニコニコ at 2007年04月03日 09:47
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